*iPod [#r2c5976a]

***はじめに [#g741dc0c]
このページでは5.5G対応動画を扱っています。以前の形式の動画は変換君付属の設定ファイルでどうぞ。

-iTunes読み込み時の問題
--iTunesは日本語ファイル名の扱いが苦手なようです。((拡張子の前に付くドット「.」がしばしば脱落し、拡張子なしのファイルになってしまいます。))
'''あうあうあう 第2話『ほげほげほげ』 (640x480 DivX511 120f).m4v'''をiTunesに読み込めないときは、
'''あうあうあう 第2話.m4v'''とかにリネームしてみると幸せになれるかも。

-VGA or QVGA?
--VGA(640x480)はQVGA(320x240)と比べて絵が4倍細かいかわりに約4倍のビットレートを必要とします。
iPodの液晶はそもそもQVGAなので、iPod本体でだけ再生する場合はわざわざVGAの動画にする必要はありません。
動画を外部モニターに出力したりiPod用の動画をPCでも見る場合にはVGAにする価値があります。
--VGA(640x480)の方がいい場合
---AppleTVやパソコンでも同じ動画を見たい
---iPodをテレビに接続して外部出力する
--QVGA(320x240)の方がいい場合
---もっぱらiPodでしか動画を見ない
---iPod本体で「きれいな」動画を見たい
---ファイルの大きさを節約したい

-仕様
--音声
---AAC-LCで48kHz/160kbpsまで
--映像
---''H.264''
公式にはVGA/30fps/1.5Mbpsまで。
解像度は640x480を1ドットでも超えればアウトだが、ビットレートに関しては2Mbps以上も再生可能(ソフト側で制限がない)。QVGA以下かつ768kbps以下の場合はレベル1.3までのBaselineプロファイルが使えるが、それ以上の場合は独自プロファイルになる(詳しくはNicMP4Boxの項)。
---''MPEG4 (XviD含む)''
SimpleプロファイルでVGA/30fps/2.5Mbpsまで
***NicMP4Boxを使う方法 [#rd1d034e]
H.264を使う時は基本的にこの方法。NicMP4Boxというソフトが必要です。

***NicMP4Boxを使う方法(H.264においてVGA・768kbps超が可能) [#rd1d034e]
H.264を使ってVGA動画や768kbps超の動画を作りたい時はこの方法。

&color(red,yellow){''注:H.264を使ったVGA動画は処理が追いつかずフリーズすることがあります。''};
変換君(の中のffmpeg)がビットレート指定をきちんと守らないことがあるのが原因。
この時maxrate指定も無視され、平気で3Mbpsを超えたりします。
変換君(の中のffmpeg)がビットレート指定・maxrate指定をきちんと守らないのが原因。
QVGA指定時にはこの問題はほとんど発生しません。

-事前に用意するもの
--NicMP4Box([[入手先:http://nic.dnsalias.com/]])
zipファイル中のNicMP4Box.exeをあらかじめcoresフォルダの中に入れておきます。

-VGAの例
--[Item*]
Title=H.264 VGA(1.5Mbps/128kbps)
FileNameMax=59
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -bitexact -hq -vcodec h264 -vprofile baseline -vlevel 30 -s 640x480 -b 1500 -maxrate 1800 -qmin 18 -qmax 51 -bufsize 1024 -g 250 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -bitexact -hq -vcodec h264 -vprofile baseline -vlevel 30 -s 640x480 -fixaspect -b 1500 -maxrate 1800 -qmin 18 -qmax 51 -bufsize 1024 -g 250 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command1=""<%AppPath%>\cores\NicMP4Box" -add "<%TemporaryFile%>.mp4" "<%OutputFile%>.mp4""
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command3=""<%AppPath%>\cores\AddiTunes" "<%OutputFile%>.mp4""

-QVGAの例
--[Item*]
Title=H.264 QVGA(1Mbps/160kbps)
FileNameMax=59
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -bitexact -hq -vcodec h264 -vprofile baseline -vlevel 30 -s 320x240 -b 1000 -maxrate 1300 -qmin 18 -qmax 51 -bufsize 1024 -g 250 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 80 "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -bitexact -hq -vcodec h264 -vprofile baseline -vlevel 30 -s 320x240 -fixaspect -b 1000 -maxrate 1300 -qmin 18 -qmax 51 -bufsize 1024 -g 250 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 80 "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command1=""<%AppPath%>\cores\NicMP4Box" -add "<%TemporaryFile%>.mp4" "<%OutputFile%>.mp4""
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command3=""<%AppPath%>\cores\AddiTunes" "<%OutputFile%>.mp4""

-NicMP4Boxとは
--Appleの日本語サイトでは誤った情報が掲載されていますが、iPodでQVGAを超えるかビットレートが768kbps以上の動画を再生するには「Low-Complexity version of the H.264 Baseline Profile」という独自プロファイルの動画ファイルを作らなければいけません。この独自プロファイルの実態はLevel3のBaselineプロファイルで、Appleによって多少の小細工がされています。
その小細工を再現するために作られたのが「NicMP4Box」です。
これは「MP4Box」というMP4をいろいろと弄るソフトをNic氏が改造したもので、MP4Boxの機能はそのまま残っています。

***NicMP4Boxを使わない方法(XviDを使ったVGAは可能) [#sd4aace9]
--[Item*]
Title=H.264 QVGA(384kbps/128kbps)
FileNameMax=59
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -bitexact -hq -vcodec h264 -vprofile baseline -vlevel 30 -s 320x240 -fixaspect -b 384 -maxrate 700 -qmin 18 -qmax 51 -bufsize 1024 -g 250 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command1=""<%AppPath%>\cores\NicMP4Box" -add "<%TemporaryFile%>.mp4" "<%OutputFile%>.mp4""
Command2="rm "<%TemporaryFile%>.mp4""
Command3=""<%AppPath%>\cores\AddiTunes" "<%OutputFile%>.mp4""
***NicMP4Boxを使わない方法 [#sd4aace9]
コーデックにXviDを使うときに有効。
以前の方法と全く同様にして変換できます。
-例
--[Item*]
Title=XviD VGA(2.5Mbps/128kbps)
FileNameMax=59
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -timestamp "<%TimeStamp%>" -bitexact -vcodec xvid -hq -s 640x480 -b 2500 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 -f ipod "<%OutputFile%>.mp4""
Command0=""<%AppPath%>\cores\ffmpeg" -y -maxfr 30 -i "<%InputFile%>" -title "<%Title%>" -timestamp "<%TimeStamp%>" -bitexact -vcodec xvid -hq -s 640x480 -fixaspect -b 2500 -acodec aac -ac 2 -ar 48000 -ab 64 -f ipod "<%OutputFile%>.mp4""
Command1=""<%AppPath%>\cores\AddiTunes" "<%OutputFile%>.mp4""

***詳細 [#k227a8d9]
-仕様
--音声
---AAC-LCで48kHz/160kbpsまで
--映像
---''H.264''
,最大解像度,VGA(640x480)、縦横共に1ドットでも越えるとアウト
,最大FPS,30fps
,最大ビットレート,1.5Mbpsまでとされているが、それ以上も可能。ただし上げすぎるとiPodがフリーズする。
,プロファイル,Baselineプロファイル Level3.0(独自の細工付き、NicMP4Boxで解決)
,Bフレーム,未対応
,デブロッキング,一応対応(VGA時は処理が追いつかない可能性あり)
---''MPEG4 (XviD含む)''
SimpleプロファイルでVGA/30fps/2.5Mbpsまで

-NicMP4Boxとは
--Appleの日本語サイトでは誤った情報が掲載されていますが、iPodでQVGAを超えるかビットレートが768kbps以上の動画を再生するには「Low-Complexity version of the H.264 Baseline Profile」という独自プロファイルの動画ファイルを作らなければいけません。この独自プロファイルの実態はLevel3のBaselineプロファイルで、Appleによって多少の小細工がされています。
その小細工を再現するために作られたのが「NicMP4Box」です。
これは「MP4Box」というMP4をいろいろと弄るソフトをNic氏が改造したもので、MP4Boxの機能はそのまま残っています。

***その他変換方法 [#l952e709]
-[[SUPER &copy;:http://www.erightsoft.net/SUPER.html]]
--変換君で無理なとき勧められることが多い。
--変換君以外の選択肢として勧められることが多い。
-MeGUI
--[[詳しい説明(英語):http://mewiki.project357.com/wiki/Guides:Ipod_Conversion_Guide]]。AviSynth必須。
-最新ffmpegと変換君の組み合わせ
--一部仕様が変わっているのでオプションを変更する必要あり。
-x264と変換君の組み合わせ
--ffmpegよりはビットレートを守ろうと努力しているようです。AviSynthが必要。


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