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2003/07/31

CPLD書き込みケーブル(1) ちょっとVHDLを勉強したくなって、以前買うだけ買って放置していたデザインウェーブマガジン2003年1月号付録のCPLDでもつついてみようかな、とか思い、やはり以前買うだけ買っておいた部品を使ってCPLDのダウンロードケーブルを作りました。
記事に載っていた通りの回路でそのまんま作ったわけですが、ちょっと色気を出して「DSUB25pin(パラレルポートのコネクタ)の中に全部回路収めちゃおう」とか思ったらこれがもう大変で…想像以上に部品点数があって(というか抵抗が多くて)コンパクトに作ろうとしたら大苦戦してしまいました。いや、普通に基板に作ってればこんな苦労なぞする必要はなかったんですが。


CPLD書き込みケーブル(2) というわけでなんとか完成。というか、とりあえず作ったは作ったけど一度もテストしてなかったり…。うーん、動くかなぁ…。ま、続きは明日。




2003/07/27

新デスク 今日は丸一日部屋の大掃除+模様替え。掃除し始めたらなんか模様替えもしたくなってしまって、机を動かし始めたらこれがまぁ終わらないこと終わらないこと…。組み立て家具を買って運んで組み立てて、へろへろになったかと思ったら次は大量の配線ケーブルと格闘(笑)。結局終わったのは午前2時でした。
しかしまぁ、おかげでモニタやら本やらをデスクから追い出すことができたので、デスクがどえらく広くなりました。さーて、これからまたがんばるぞー。
(うーん、こうやって置くとてきとうWRISTOMOスタンド(モニタ左下)も結構それっぽく見えますねぇ…)




2003/07/26

カメレオンUSB+ロジアナ 体調悪かったり仕事忙しかったりとでドタバタしていましたが、無事給料日を過ぎました。というわけで、お小遣い補充完了!(とほほ
手持ち部品で始めたBluetooth遊びも進めたいところですが、ここはまたちょっと目先を変えて(この落ち着きの無さがイケナイんだろうとは思いますが) カメレオンUSB+ロジアナセットをゲットしました。
Oszifoxのペンオシロも持っているので、これでなんとこのワタクシもオシロ+ロジアナ持ちですヤホー!
…ハードウェアはドシロウトなのにこんなの持っててちゃんと使えるんでしょうか…。


GBA液晶出力に接続完了 GBA液晶出力に接続(アップ) さあそんなわけで早速GBAの液晶出力につないでみました。
液晶パネルについていろいろと調べてみたところ、どうもパネルへ入れる入力信号はだいたいどの液晶についても似たようなものになっているようです。
ならば、GBAの出力を他の液晶に繋げるかなぁとか信号がきちんとわかればテレビdeアドバンスを使わなくても絵を拾えるかなぁとか思うのも道理なわけで。となると、まずはGBAの液晶出力の観察だ、というわけですね。(?)
液晶フレキケーブルから信号を拾うのが一番面倒ですが、そこはうまいことにテレビdeアドバンスの出力横取りケーブルがうまくやってくれていますので、このケーブルから信号を拾うことにします。


GBA液晶出力波形
というわけでこれがゲットした波形です。GBAにカセット入れずに起動した時の「GAMEBOY ADVANCE」と表示されている静止画面、一画面分。(あ、一応ロジアナに繋ぐ前にロジアナ壊れるような電圧が出てないことだけは確認しました。) 目に見えて波形が出ているのはこの画面に出ているものだけです。Probe 07以降は全部HかLに張り付いていて信号が全然出ていません。
…あれぇ?なんか信号足りなくないですか?ほんとにこんだけ?

Probe00,03,05はあきらかに映像信号です。アナログで出ているならRGBでキマリですが、そんなことあるんだろうか…。Probe01はまんまドットクロックですね。
しかしそれ以外の同期信号などの類は一切見当たりません。うーん、これはもともとこういうものなのか、先日の実験の時にGBAが壊れてしまったのか、それともケーブルが断線しているのか…。
ちゃんとしたジャンクのGBA(?)をもう一台ゲットして調べてみようかなぁ。うーん…

ドットクロックもきちんと拾えている しかし本当にこのロジアナは凄い。とりあえず複数ピンの波形が同時にざっと見られればいいやー、くらいの軽い気持ちで買いましたが、キットならいちまんえんしないくせに32ch100MHzサンプルがあっさり動いてびっくりです。GBAの液晶ドットクロック程度の速度なら本当に綺麗にタイミング見えてるもんなぁ…。
プローブ用のケーブルはPC用のIDEケーブルがそのまんま使えるので、プローブというかケーブル(32ch全部ぶん)もじゃんぱらで1本30円相当(=1本60円のジャンクIDEケーブルを真ん中で切って2本分ゲット。セカンダリのコネクタもケチって使えば3本取れて1本20円相当。)ちまちまクリップで止めるまでもなく、毎回適当にぶった切って半田付けでOK(笑)。クリップの「ちゃんとしたプローブ」よりよっぽど楽かもしれないですね、これ。




2003/07/22

せっかくの大容量高性能マイコン(ROM128KB,RAM内蔵4KB+外部SRAM128KB)なので、ちゃんと使ってあげようとHOS(μiTRON4.0仕様OS)をIrGEAR for KEITAI基板(H8S/2134)へ移植しました。(まぁ、移植したといっても書き換えた箇所はごくわずかですが。)
とりあえずタスクスケジューラは普通に動いてます。あとはこの上にBluetoothのプロトコルスタックを書いていけばいいのかな、と。

移植の詳細と続きの作業を細かく書きたいところですが、ちと頭痛がするので今日はここまで…。



2003/07/21

さんれんきゅー、ということで温泉行ったり雑事を片付けたりごろごろ寝てたりしてました。
というかお金がないのでしばらくは手持ちの部品の範囲内でできる遊びをやろーか作戦。今回のテキストはずばりできる周波数ホッピング(via いしかわきょーすけのほーむぺーじ)。

OMRON AirBlue一式 以前遊ぼうと入手しておきながら放置していたH"(PHS)用のBluetoothカードを引っ張り出します。
"AirBlue"もしくは"LinkBlue"などの名前で市販されていたもので、しばらく前に在庫処分価格であちこちで叩き売られていた時に入手しました。現在ではY!オークションでだいたい1000円〜2000円くらいで取引されているようです。


分解開始(1) 分解開始(2) 分解開始(3) これをひたすらこのページを参考にしつつべきべきと分解していきます。金色に輝くBluetoothモジュールを発見したら、カッターの刃先や精密ドライバーなどでモジュールと基板の間の隙間をこじってやることで引き剥がします。
基板の再利用を考えなければ(もちろんカケラも考えていないわけですが)とても簡単に部品取りできます。というか、ばきばき壊していくのはなんだか楽しいです。


アンテナ(1) アンテナ(2) ついでにこの白い物体(アンテナ)も忘れずに取り外しておきます。


部品取り完了 というわけで、Bluetooth関連部品を一通りゲット。これが1000円程度で手に入るなら万々歳でしょう。


IrGEAR for KEITAI 次に机の奥から引っ張り出してきたのが「IrGEAR for KEITAI」(またはITAX-IrDA)です。
当初Bluetoothを駆動するマイコンはH8/3664あたりを想定していました。が、H8/3664はシリアルポートが1つしかないので、ホストから書き込み・デバッグしながらBluetoothを使う(Bluetoothモジュールはシリアル線で制御します)のはちょっと厳しいことに気がつきました。
では他に小さい基板でいいCPUは……あ、そうだ!…という感じで、今回は手持ちのIrGEAR for KEITAIをマイコンモジュールとして使うことにしました。
正直えらい大容量なマイコンだったり、外部SRAMまで載っていたりと、遊ぶ内容と比較してすごいオーバースペックなCPUボードな気もしますが、現在の販売価格は1個1980円くらいですし、他に特に使うアテもないのでまぁ今回は贅沢にもこれでいくことにしましょう。


IrDAモジュール IrDAモジュール撤去 というわけで早速バラしはじめます。携帯電話接続部に出ているシリアルポート(SCI1,フラッシュメモリ書き込み時にも使用)の他に、IrDAの部分にSCI2が出ているので、今回Bluetoothモジュールはここにつなぐことにします。IrDAモジュールを手っ取り早く撤去。(そしてこの瞬間「IrGEAR」の「IrGEAR」たるいわれが消滅…)


7404? 7404?撤去 さらに、マイコンのSCI2から、どうもNOT(かな?)を通ってIrDAモジュールに行っているようなんで、面倒なんでこれも撤去しちゃいます。で、反転するはずだった信号を直結。
無謀にもいきなりICを撤去してしまったことでこのICを使っていた他の回路にも影響しているような気がしますが、とりあえず動いているので気にしないことにします。(真似しないように(笑))


Bluetoothモジュール配線 さて、これでもともとIrDAモジュールがあったところにSCI2のTxDとRxDがそろいました。早速ひっぺがしたBluetoothモジュール&アンテナと配線します。(モジュールのデータシートはここ。主要な信号線のピン配置は下にまとめました。)
配線しながら、うわー細かい配線面倒だなぁ、これ、IrGEARにさらに入出力を加えようとしたら、はたして配線引き出せるようなピン残ってるんだろうかとか疑問に思ってしまったことは一旦忘れることにします。忘れるったら忘れます。


■ IrGEAR for KEITAIのIrDAモジュール側のピン対応

   ━ 8  GND
( ─ 7
   ─ 6  Vcc
 | ━ 5  GND
 | ─ 4  CPU/pin23 P62
   ─ 3  CPU/pin40 RxD2
( ─ 2  CPU/pin39 TxD2
   ━ 1  Vcc

■ Bluetoothモジュールのピン配置(下から見た図)
------------------------------------
     TR        CBA
6    ○○        ○○○
5    ○○        ○○○
4    ○○        ○○○
3    ○○        ○○○
2    ○○        ○○○
1    ○○        ○○○
------------------------------------
VCC     C6  ┐マイコン側Vccに接続
VCC_IO  C4  │
ON      C2  ┘
ANT     T2    アンテナ(白い物体)の片側に接続
TxD     B5    マイコン側RxDに接続(Bluetoothモジュール→H8)
RxD     A5    マイコン側TxDに接続(Bluetoothモジュール←H8)
GND     B3,R1,R2,T1,T3    マイコン側GND、アンテナのもう片側に接続

RTS     A6  ┐本当はつなぎたいけど面倒なので放置(何も繋がない=HI)    
CTS     B6  │
RESET#  R3  ┘

PCと接続 ここまでできたところで、PCと接続してテスト用ソース(SCI1の入力をSCI2に、SCI2の入力をSCI1に57600bpsでそれぞれ出力するだけのもの)を書き込みます。
書き込んだところで試しにデータを送ってみると…


テスト結果
む、ちゃんとBluetoothモジュールも動いているようです。(手動でリセットコマンドを送信したら、ちゃんとレスポンスが返ってきています)
今日はここまで確認したところで終了〜。



2003/07/17

うむぅ…。「テレビdeアドバンス壊してしまったかもしれない事件」は、掲示板からのY.K.氏による

Re: TVdeアドバンス Y.K. - 2003/07/17(Thu) 13:36 No.68


該当のICですが、

http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-SanJose/4207/tvgame/exgba.html

によると、SONY CXA2705M みたいですね。
職場の引越し前だったら転がってたICのような気がしますが、
引越しの際にこのあたりの部品はほとんど捨ててしまいました。
(拾っておけば差し上げられましたね。残念!)

ICの仕様書自体は転がっていますので、
http://f5ad.free.fr/Docs_Composants/CXA2075M.pdf

測定器(オシロなど)使える環境があるなら、取り替える前に
入出力のピンをいくつかあたってみたらよいかも。
Syncは出ているか?とかアドバンスつないだ時と繋いでない
時のこのICに対する入力に違いはあるか?とか...

ではでは!気長にがんばってくださいねー。


という素晴らしい情報により(ありがとうございます!)…

…怪しんでいたチップではないところの故障であろうことがわかりました(とほほ…

・昨日挙げたノイズだらけの写真は「この状態で静止画として表示される」。
・ワイド/等倍の切り替えスイッチを操作すると、このノイズだらけの静止画のままワイドと静止画が切り替わる
・怪しんでいたチップは「RGBからNTSC信号を作り出すエンコーダチップ」である
という状況ですので、液晶からRGBデータを取り込んでフレームバッファに保存するまでの過程に故障があり、フレームバッファからNTSCへ変換する部分は正常に動作していると思われるから…ですね。

はてさて、そうなると……あー……まぁ、のんびりやりましょうか。


面白げな電池ボックス[1] 今日は仕事の用事で秋葉原に行ったので、ついでにうきうきしながら秋月に行ったら休み…。って、今日木曜だったっけそういえば。
で、ちょっとがっかりしていたら、Mobile専科で面白い商品を発見しました。


面白げな電池ボックス[2] ええと、見た目ちょっとわかりにくいですが、実はこれ単三電池4本が入る携帯汎用バッテリーです。
見てのとおり、裏に4本の単三電池が入ります。で、DC OUTという端子から+5Vの電源が取れるという仕掛けになっています。また、この電源はUSB端子としても出ているので、USBバスパワー系のグッズをそのまま使うこともできるというわけです。
電源スイッチや電源ONを表示するLEDなども備えており、ケースそのものの質感もなかなか。 さらに、この、出力が+5Vというのがなんといってもオイシイ。自作系用のバッテリーにぴったりです。
(わざと電池を1本抜いて、電池3本相当で駆動してみましたが出力はきっちり5V出てました。ちゃんとDC/DCで昇圧しているみたいです。エライ!)


面白げな電池ボックス[3] さらに、逆側には「DC IN」という形でACアダプタやPCからのUSBを差す端子も備えており、内蔵の充電回路でNiMH2次電池などを充電することもできるという優れもの。
そして気になるお値段は…980円!うひょー、USBバスパワーで単三4本が充電できるってだけでもオモシロいのに、電池ボックスとして使えて、出力はきっちり5Vでこの値段ですよ先生。 充電回路が入っていると思われる上部スペースにちょっと余裕がもしあれば、そこにH8/3664でも仕込んでいろいろ遊べそう、自作向けの電源込みケースとしてこりゃサイコーとか妄想が膨らみます。


…が、今のところうまくバラせなーい…(ダメじゃん)

ネジが見えているところに一本しかなくて、このネジを外しても周囲はビクともしないです。うーん、ハメ込みなのかなぁ。まぁ、携帯+5V電源は微妙に欲しかったといえば欲しかったのでとりあえずこのままで使うことにしましょう。




2003/07/16

どきどきしながら「テレビdeアドバンス壊してしまったかもしれない事件」の続き。

テレビdeアドバンス出力画面 外したレギュレータを元に戻して、ACアダプタをつけて「最初の状態」に戻した結果の画面出力がコレです。(涙)
ゲームボーイ本体をつけてもつけなくてもおんなじなので、液晶からかっぱらった画面情報が全く読めていないか、かっぱらう周辺回路がまったく動作していないかのどちらかでしょう…。 NTSCへの画面出力そのものはでているので、全部が全部死んでいるというわけではなさそうです。


ここが怪しい… で、どうも異常過熱するICが一個あるのでこいつが怪しいのではないかと踏んでいます。…が、見てのとおり型番が潰されてます。ううう、これを交換したいのにぃ…
(あ、ゲームボーイ本体側からはいまもちゃんと電圧が出ています。電源が逝ったわけではなさそうです)


残念ながら今月のおこづかいではテレビdeアドバンスを買いなおす予算などどこにもない(涙)ので、これを治すか別の手を考えるかちょっと検討してみたいと思います。
まぁ現状Jukebox Multimedia+Eyetopで完全なウェアラブルビデオ環境は構築が完了しているので、とりあえず慌てず騒がず急がずでのんびり作っていく方向でやっていくつもりです。




2003/07/14

というわけで、今日は「テレビdeアドバンス」をバッテリー駆動化する検討です。

テレビdeアドバンス電源部 テレビdeアドバンスは電源として8VのACアダプタを使いますが、実際分解してパターンを追ってみると、どうやら写真の3端子レギュレータにそのまま入っていて、回路全体が5V電源で駆動されているようです。(レギュレータのドロップ分を含めて8VのACアダプタを使っている、ということでしょう)
バッテリー駆動化するのであれば、ちょっとこの構成は消費電力的に勿体無いというか無駄のような…。


レギュレータ撤去 というわけで、レギュレータを取っ払ってしまいました(笑)
これで、レギュレータの出力ピン相当のところに安定化した5Vを流せばいいんじゃないかな、と、そういう目論見ですね。


ゲームボーイアドバンス側5V電源 さて、その5Vはどこから取ろうかな、と探していたら…ありましたありました。ゲームボーイアドバンスの本体を開けていろいろ眺めてみると、ご親切なことに基板各所に名前入りのテストポイントが大量に作ってあります。で、この図の場所にある「VDD5」を見てみると…ビンゴ!
+5Vの電源が出ているようです。


電源を引っ張ってみる というわけで、とりあえずゲームボーイアドバンスから5V電源を引っ張ってみました。テレビdeアドバンス側が、どうにも見るからに電流沢山流れそう(コンデンサ山盛りついてるし…)なのがちょっと不安ですが、どんぐらい電流流れるのか、とかゲームボーイアドバンス側にどれぐらいの駆動能力があるか、なんてのはやってみなきゃわからんかな、と…。


繋いでみた …と、まぁやってみっべー、といきなり繋いでみることにしました。これでうまく動けばゲームボーイ側の電源だけで全体が駆動できるわけで、とっても運用が楽になる…はず、です。


ところが。

これが、動かなかったんですね…

テレビdeアドバンス側がちょっとピンチな感じです。電流足りなかったのか?+5V電源以外に必要な電源があったのか?どこか間違ってショートしてしまったのか?よくわかりませんが、とりあえず今のところ動いていない上に、ひょっとするとテレビdeアドバンスも壊してしまったかもしれません。原因調査はまだ進んでませんが、とりあえず今日はここまで。(原因はっきりするまで真似しないでね!)



2003/07/13

今日はちょこっとだけ小技な環境改善を図ってみました。

レンズ固定 ちょっと抜けやすかった「ディプレイユニット」と「レンズ」の間に細く切った強力両面テープを挟み込みました。クッション性のあるテープで、かつ強力なものなので これでとりあえず簡単には抜けなくなるでしょう。


ベルトポーチ 次にEyetopの外部ユニット+Jukebox Multimedia(などのデバイス)という組み合わせがぴったり入るベルトポーチを購入。近所のお店で980円。
なんだかんだとやっぱりデバイスが2個になると邪魔ですねぇ…。


スポーツバンド そして眼鏡用のスポーツバンドを購入。ドンキホーテで680円。(高い…)
眼鏡の後ろにつけるベルトで、スポーツなど激しく動くようなことをしている時に、眼鏡が落ちるのを防ぐためのものです。やっぱり結構Eyetopは重いので、ちょっとしたしぐさでズレてしまうことがあります。このバンドがあればそれも少なくなるだろうと期待してみました。(まだ実地テストはしていません)


さて、ウェアラブル・ビデオという使用方法ではこれでほぼ環境が整いました。何日か運用してみましたが、かなり感触としては良好です。
今までJukebox Multimediaではちょっと躊躇したような動画(アニメとか…いや、まぁ、気にしなければいいといえばいいんですが)も、Eyetop+Jukebox Multimediaという組み合わせでは 周囲を気にせず鑑賞することができます。…あー、いや、鑑賞している姿そのものが怪しい、というツッコミは忘れてください…。

というわけで(?)いよいよ、さらに一歩進んで「ウェアラブル・ビデオ」から「ウェアラブル・コンピューティング」へ踏み出すことにします。

「ウェアラブル・コンピューティング」。こんなプロジェクトとかこんな人とか、日本だとこんな人とかが有名です。
要は彼らと同じよーなことをしたいわけですが…さて、どこから手をつけましょう?
ただ「コンピュータを着ている」だけではコンピューティングとはいえません。実際に歩きながら、移動しながら、いつでもどこでもコンピュータが自在に使えて、はじめてウェアラブルコンピューティングを実現したと言えるのではないでしょうか。
そんな中先述の人たち(ウェアラブル・コンピューティングを研究している方々)は、Twiddlerなどといった片手キーボードや、腕に装着する小型キーボードなどを装着しているわけですが…

これらのデバイスは、正直言って、高い!んです。キーボードだけで2〜3万はあたりまえ。

いや、キーボードに2万出すというメンタリティがわからない、というわけではありません。私も初代Happy Hacking Keyboardを持ってますし、一方こんな(普通の人から見たらなんでこんなもんに8万も9万も出すのか理解できないような)Eyetopなんてシロモノを 買ったりしています。
わからない、というわけではないんですが…さすがに、お金がありません。(笑)

もともとEyetopはNTSC入力しかない、320x240画素のディスプレイです。これに一般的なコンピュータをぶら下げて可搬運用しようと思うと…わりと洒落にならないくらい手間とお金がかかりそうです。
バッテリーで動作し、腰にぶら下げられる重量とサイズで、NTSC出力を持っているコンピュータ…(あるのか?)それに外付けで片手キーボード…そして、320x240で運用できるようなソフトウェアの開発…。などなど、その研究を目的としているなら面白いでしょうが、仕事しながら片手間で遊ぶには、ちょっと大変そうです。

そこで、3秒くらい悩んだ結果、格安でウェアラブルなインターフェースを持つコンピュータを接続することにしました。
このコンピュータは、いわゆるWindowsのような汎用OSが動作するものではありませんが、豊富なソフトウェア資産がある上に、それなりのコンピューティング能力もあり、バッテリー駆動もばっちりで、外付けオプションでNTSC出力も可能で、使用するユーザインタフェースがもともと非常に洗練されているため片手操作も充分可能な上にすごく安いのです。信じられないような話ですが、本当です。






というわけで早速ヤフオクなどで材料を物色・購入。

液晶が壊れたゲームボーイアドバンス
ゲームボーイアドバンス(液晶が壊れたもの) 購入価格:810円

片手用ジョイスティック
ファミコン用片手ジョイスティック(なんと新品未開封) 購入価格:80円

テレビdeアドバンス
テレビdeアドバンス 購入価格:5800円(高…)

そう、ゲームボーイアドバンスだってコンピュータです。しかも、誰でも簡単に扱えるようインターフェースは非常に練りこまれた簡単なものになっています。…別に茶化すつもりはなく、大真面目に「ウェアラブル環境ではせいぜい十字キーのコントローラか、携帯電話のキーパッドくらいが快適に操作できる限界だろう」という気はしています。そこで、とりあえずゲームボーイをウェアラブル化してみることにしました。


割れた液晶の除去 まずちょっと見苦しいのでゲームボーイ本体から割れた液晶を除去しました。分解して、液晶を取り外すだけです。本体内にちょっと隙間ができましたが、この隙間、有効活用できるかなぁ…
ついでにテレビdeアドバンスの裏蓋装着もやっておきます。


テレビdeアドバンス側の改造 次に、テレビdeアドバンス側を改造です。
不要なオーディオケーブル(ゲームボーイアドバンス本体のヘッドホン端子に差し込み、テレビのRCAピンジャックに出力するためのヘッドホンケーブルがついていますが、今回はヘッドホンで運用するので不要です)をばっさり根元から切り取り、取り去ります。
また、テレビ側のケーブルも一旦根元から切り離し、写真のようにビデオケーブルだけ一本つけなおしました。(この部分、コネクタ状になっているのでコネクタ差し替えができるかと思ったのですが、しっかり半田付けされているようでした。思い切りよくニッパで切ってしまいましょう。もちろん保証は効かなくなりますが。)


改造済テレビdeアドバンス 改造が終わった状態のテレビdeアドバンスです。必要最小限のケーブルが出ている感じですね。


改造済テレビdeアドバンス+本体 そしてゲームボーイ本体、Eyetopの外部モジュールと組み合わせるとこんな感じになります。


さて、とりあえず今日はここまで。あとはテレビdeアドバンスの電源をバッテリー運用可能にする改造と、ゲームボーイ本体のコントローラをどうにかする(片手コントローラで遊べるようにしたい…)改造を一応予定しています。


液晶が壊れたゲームボーイアドバンス
えへ♪




2003/07/07

レンズ角度修正 今日は微調整だけ。「つる」の角度が鈍角になってしまっていて、普通にかけると、ちょっとユルユルというかスカスカだったので、つるの取り付け角度を調整することにしました。
とはいっても「つる」はEyetop付属のものをそのまま使っているので微妙な調整はできません。ので、レンズのほうを曲げて角度をつけてみます。
レンズの曲げたいところに金属製のクリップをはさみ、耐熱ワイヤーを結んでおきます。その「クリップ」を炎であぶり加熱すると、はさんだところが柔らかくなってくるので耐熱ワイヤーを引っ張り曲げます。
…しかしきったないガスコンロだなぁ…掃除しなきゃ…。

レンズ角度修正 やりなおしはきかない一発勝負でしたが、ばっちり成功。いい感じの角度がつきました。
また、つるを固定するためのネジ穴も2箇所あけました。つるに穴をあけてしまいましたが、これも(ノーズパッドと同じく)いざとなったら部品で取り寄せられるので、まぁいいでしょう。


あと残された問題は「モニタ側のつるとレンズの間の固定がちょっと抜けやすい」くらい。これは些細な問題でしょう。ほぼ実用レベルに移行できたと思います。

この段階で、見た目はどうなったかというと…
左/標準レンズ 右/改造
左が標準添付の(問題)レンズで、右が今回の一連の改造の結果です。なんというか、全然違和感なく仕上がったのでちょっとほっとしています。

そして、肝心の「レンズの歪み」はどの程度良くなったかは…
元のレンズ
改善されたレンズ
上が元のレンズ、下が改造後です。同じアングルで写真を撮ってみました。ともにこれが「レンズごしの映像」。背景に映っているパソコンの「線」を見比べると、段違いに良くなっているのがよくわかると思います。標準のレンズは頭痛必至なシロモノでしたが、ようやく常用に足るものに仕上がりました。


さて、これでレンズ改造は一段落。その間にもヤフオクで落札した次のネタの材料が続々届いてきているので、明日からも楽しみです。hehehe




2003/07/06

やすりがけ、微調整 さっそく昨日の続きの作業を行います。あけた穴の形をヤスリで整えたり、穴の位置を調整したりと微調整を行います。

レンズ完成 で、仕上がったレンズがこの状態です。

モニタ取り付け モニタ部分を差し込んでみます。意図したわけではありませんが、けっこうかっちりとハマり込み、簡単には外れなさそうです。これなら、こちら側はこのままで、特に他に固定しなくても大丈夫そうです。

反対側 モニタがないほうの「つる」は、特に固定する仕掛けがないので、とりあえず厚手の強力両面テープを使い固定します。ここの固定はそのうちちゃんとやりたいと思います。(つるに穴あけてネジ止めがいいかな?)

ノーズパッド と、この状態でためしにかけてみたところ、本来の(ランナーズグラスとしての)レンズの位置よりも若干顔から遠い位置が正位置のため、ノーズパッドの部分が鼻にひっかかりませんでした。
そこで、Eyetopに付属していた(交換用)ノーズパッドを一個犠牲にして、鼻の部分に貼り付けてみることにします。

とりあえず完成 というわけでとりあえずの完成。まだ細かい修正は残っていますが、なかなかいい感じです。最初Eyetopをかけた時、あまりにものレンズの歪みに頭がクラクラしましたが、これなら(ちゃんとしたレンズなら)余裕でかけていられそうです。
最初からこれくらいのクオリティが欲しかった…(;´Д`)




2003/07/05

さて、そんなわけで今日はEyetopのレンズを「普通のサングラス」のものに交換する大作戦です。

Eyetop分離状態 もともとEyetopは構造的にきちんとパーツごとにわかれていて、(ただの)つる・レンズ・モニタ(+つる)という状態にあっという間に分離できます。
この中でキモとなるのはもちろん「モニタ部分」。そして、その対となる「つる」はデザイン上統一感をもたせるためにそのまま使うとして、一番「つらい品質」のレンズ部分は、正直な話、この純正のものを使わなくても かわりにはまるものさえ作ればなんとか差し替えはできそうです。

買ってきたサングラス そこで、似たような形のランナーズグラス(よくマラソンしてる人がつけてるような奴)を見つけてきました。神保町のスポーツショップで1580円。
前回はわりと普通のサングラスを改造しようとして失敗したので、今回はレンズの曲面・サイズなどもEyetopに近いものを探してきました。ダメモトでしたが、探すとちゃんと見つかるもんですねぇ…

レンズを外す さて、というわけでまずはフレームからレンズ部分を外します。元の形状が形状なので外したところで見た目はあまり変わりませんが、今回「つる」にあたる部分はEyetopのものをそのまま 使いますので、加工前にとっぱらってしまいましょう。精密ドライバーでネジを外すだけで綺麗に分離できました。

養生する 前回の(レンズを割ってしまった)教訓を活かし、今回は極力丁寧に作業することにします。レンズ面に傷がつかないようあらかじめ粘着力が弱いテープをレンズ両面に貼り(養生用テープを使いました。ホームセンターで198円)、 テープの上からEyetopのモニタユニットがおさまる部分をあらかじめ油性ペンでかたどっておきます。(元のEyetopに使われていたレンズを「型」にすると位置決めしやすいです)

切断する部分のテープを除去する 養生テープの上からではカットしにくいので、切断する部分のテープだけあらかじめカッターで切り、はがしておきます。
(写真ではわかりにくいですが、半円形の部分、表だけテープが切り取ってあります。裏面は残しておくと作業しやすいです)

切断する ここまで準備したところで、枠線どおりにリューターとプラスチック用カッター、やすりなどを駆使してていねいに切断します。プラスチックで細い部分が残ってしまいますので、あまり無理な力がかかってしまうと 簡単に割れてしまいます。裏に養生テープが貼ってあるので多少は割れにくくはなっていますが、急ぎの作業は禁物。ゆっくりまったりと作業するのがいいようです。

調整する さて実際にあてはめて確認…
…惜しい、ちょっと狭すぎて奥までユニットが入らないようです。


…と、ここまで進めたところで時間切れ。外出してしまったので今日はここまで。





2003/07/04

ケーブル原材料 今日はJukebox Multimedia 20とEyetopを繋ぐケーブルの作成です。Jukebox Multimediaは外部にビデオ出力を出せますが、特殊なケーブルを使い、ヘッドホンと共通の端子からの出力になります。
で、そうなると、その付属のケーブルを使用してビデオ出力を出すと、ヘッドホンが使えないという事態に…。まぁ、通常「ビデオ出力を使う状況」っていうのはヘッドホンが必要ではないので、普段はこれで困ることはないんですが。
というわけで、とりあえずヘッドホンとビデオ出力が同時に使えるケーブルを自作することにしました。
Jukebox Multimedia側は4端子3.5φミニプラグ、Eyetop側はRCAピンジャックのビデオ、そしてヘッドホンは3端子3.5φミニジャック、という構成になります。これに相当する部品を用意します。(秋葉原の千石電商で揃えました)
完成図 これを適当にはんだ付けして、ホットボンド(ホットメルト)で適当に固めて、変換ケーブル風にまとめます。微妙にビデオケーブルが短すぎてしまいましたが、まぁ、なんとかこれで実用になるでしょう。


こんな感じに見えます 早速このケーブルを使ってJukebox Multimediaの画像を表示してみた様子がこの写真です。もともとのJukebox Multimediaの液晶の品質があまりよくなかったこともあり、正直、Jukebox Multimedia本体の液晶よりきれいに見えます。
写真に撮った際の都合上、字幕がつぶれて見えますが、このサイズの字幕であれば実際にははっきりと読むことができます。移動中に(他の人に見られずに)映画を見る、というのも十分実用的でしょう。
それよりもむしろ問題なのが、7/3でも挙げた「サングラス部のレンズの歪み」です。この写真でも背景に写りこんでいるパソコンが妙に歪んでいますが、これはデジカメの性能によるものではありません。実際に、レンズごしに見るとこれくらい歪んでしまうのです(!)
正直本当にこの「歪み問題」はなんとかしたいです。今日、第二弾差し替え用安物サングラスを買ってきたので、またぼちぼちレンズの差し替えを狙ってみようかと思います。


実体配線図




2003/07/03

レンズ真っ二つ やっちまったー

さっそく安いサングラスを調達して、Eyetop仕様にしようと加工をはじめたんですが…
レンズにEyetopが収まる穴を開けているときについうっかり力を入れすぎてしまい、レンズがぱっくりと2つに割れてしまいました。
あいたたたた。。。。代わりのサングラスを探してこなきゃ…。

しかしレンズの加工って結構難しい予感がします。ひょっとしたら今のEyetopのレンズをコンパウンドで磨いて平らにすることも検討したほうがいいのかなぁ…(いや、でも、これも相当大変っぽいけど)




2003/07/03

本体 ついにオーダーを出していたEyetopが届きました!

これはいわゆる「眼鏡型ディスプレイ」。右目の隅に画面があり、視界の片隅で映像を見ることができるシロモノです。

1〜2年ほど前、MicroOptical社の同様のディスプレイを試したことがあったのだけれど、その時から とってもとってもとっても(略)この手のディスプレイが欲しかったのだ…。でもMicroOpticalのは(カラーだと)一番安くて$1600。日本で買うと約23万円。 とてもじゃないけど「ただのディスプレイ」に気軽に出せる金額じゃなかった…(いや、一度は出そうとしたんだけど)。
MicroOpticalのディスプレイはそれはもう素晴らしくて、とても軽くて鮮明で、見やすくて、かっこよかった。(MITメディアラボの かっちょいーにーちゃんがつけてるサングラスについてるのが、MicroOpticalのディスプレイです)

欲しい、買えない、どうしよう…。そんな時に発表があったのが、このEyetop。コンシューマ向けを狙った初の製品で、 お値段$699.99。日本円で8万4000円くらい…。
まだ高い、高いけど、買えない金額じゃない…。そう思った次の瞬間、オーダーボタン押してました。(オーダーボタン押したに嫁に報告したら、そりゃもうこっぴどく叱られましたが…(;´д⊂) )
※オーダーしたのが6/26午後11時過ぎ、到着が7/3。ちょうど一週間で到着しました。

レンズの厚み さて、そんなわけで届いた次の瞬間のファーストインプレッションです。

・ぱっと見、見た目はかなーりサイバーな感じがします。今私は坊主頭なんですが、坊主頭のおっさんがこれつけてると正直言ってかなり怖い。でもかっこいい。
・画面はとても見やすいです。字幕もそこそこ読めます。フォーカスも調整できるので、利き目が右ならまず困らないでしょう。(左が利き目の人も左バージョンがあるので安心です)
・ただし、この「画面はとても見やすい」というのは、片目ディスプレイに慣れた私の言うことなので、信用ならないかもしれません。慣れは必要かも(笑)
・しかし………。レンズの歪みが激しくて、このままでは常用はかなり厳しいです。なんというか、「眼鏡にディスプレイをつけることで頭が一杯になってしまって、眼鏡そのものの品質をすっぱり忘れてしまっていた」というかなんというか、 そんな感じがします(笑)。このカタチと重さを保持するためかなんなのか、レンズ部分がとても厚い(5mmくらいあります。写真参照)のですが、厚いわりには何の工夫もないただのプラスチックの板なので、成型時の厚さのぶれというか 誤差というか歪みがストレートに像に出てしまい、レンズごしに風景を見ると風景がゆらゆらしたりします。正直言って、かけてるだけで頭痛必至です。


というわけで、現段階の印象は「お、惜しいっ!もうちょっとで常用サングラスになるのにっ!」という感じでしょうか。

Jukebox Multimedia 20との連携はもちろん考えてますし、WRISTOMOと組み合わせてウェアラブル万歳な予定でもいます。
しかしまずはこのレンズの歪みを退治せんといかんなぁ、というのが当面の目標、てことでしょうか…。

まぁ、構造はすごく単純で簡単にレンズがバラせるようになっているので、安いサングラスとレンズを置き換えることをまず検討したいと思います。












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