RICOH THETA HACKS! - THETA自身の映り込みを消す魔法のシール (THETA camouflage) bookmark
概要 bookmark
360度・全天球の写真をシャッター1発で撮影することができる夢のカメラ「RICOH THETA」。両面の魚眼レンズを用いてTHETA本体自体の存在もほとんど消し去り全天球画像を撮影することができますが、画像の「下」を見ると…うっすらと…細い…THETA本体の姿を確認することができます。
この「うっすら見えるTHETA本体」すらも、ちょっとした工夫で消し去ってしまう。そんな魔法のシールを作ってみました。
原理と先人 bookmark
もとは、Digital Wackysさんのエントリ「THETA撮影のちょっとした画期的な裏技」です。ここで提案されている「写真道場の久門さん」のアイデアが
「銀色のアルミテープをTHETAに貼ると(反射で)うまいこと映り込む部分の白い本体が隠れてくれる」というものでした。
その後、すなっぷすなっぷ VER2.0さんの検証により、THETA本体を消すためなら、本体半月部分(くぼんでいる部分)のみ貼ればよさそうということがわかります。
ならば…きれいに処理した銀色のシールをちゃんと作ってみよう、というわけです。
採寸 bookmark
THETAの本体くぼんでいる部分をきれいに銀色シールでマスクすることを考え、本体現物あわせで採寸してみます。図面を引いてみるとわかりますが、どうもTHETAのこのあたりのデザインは「円(半円)+四角」でほぼ構成されており、幾何学的なパターンになっています。シールそのものの図面おこしは結構楽でした。くぼみ部分に貼るシールのための型紙をPDFとして置いておきます。
カッティング bookmark
採寸ができたらカッティングです。型紙を用いて自分で切ってもよいのですが、せっかくなので今回はカッティングプロッタ CraftROBOを使いました。私が使ったのは少し前のモデル(Craft ROBO CC330-20)ですが、2万円強程度の価格のわりに、かなりきれいに決められたパスをカッターで切り抜くことができ今回のような「ちょっとした」工作にとても重宝します。いまのモデルのCraftROBOはIllustratorなどからデータを送り込むことができないみたいなので、ローランドDGのSTIKAなどでもいいかもしれませんね。
銀のシート(シール)はCraftROBO純正の「グラフテック メタリックラベル シルバー」を使用。カッティングプロッタを使う際は基本なんでも切れることは切れるのですが、こういった純正の「台紙つき」シートを使うととても楽ができます(やってみればわかるのですが…)
CraftROBOに先のシートをセットし、採寸したデータを突っ込んでぽちっとするとあっという間にシールのできあがりです。
シールを貼ってみると… bookmark
THETA自体は冒頭の写真のようになります。THETA本体を消すことを前提に銀色でシールをつくりましたが、これ、あえていろんな色で作ってマイTHETAを作ってみるのもいいかもしれません。
肝心の映り込みですが、標準の(シールを貼っていない)THETAでは
視点を下に移すとこの程度の白い「THETA本体の跡」が見えますが、今回制作した銀色のシールを貼ると
このような見え方になります。
これはたまたま影がかぶっているために目立っていますが、周囲の色を拾ってより「溶け込んで」いるのがわかるかと思います。このように、「白くうっすら見えるTHETA」を消しつつちょっとしたアクセントにもなる、そんな効果があるのでした。
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2013/12/14 ■ RICOH THETAファンミーティングに行ってきたよ