動作環境

  • Windows NT/2000/XP以降
    • 95/98/Me でも動くかもしれません
    • Vista/7 は制約あり : ウィンドウへドラッグ&ドロップできない場合は→質問する前に
  • QuickTime for Windows 6.5.2 以上に同梱の QuickTime Authoring モジュール
    • 携帯電話向けの変換に必要です
    • QuickTime をインストールする際「最小限のインストール」をするとQuickTime Authoring モジュール はインストールされません。追加でインストールするか、再インストールしてください。
    • バージョン7.3はQuicktime側の制限により正常に処理が行えない場合があります。 この制限はバージョン7.4で改善されましたが、7.3の古いファイルを完全にアンインストールする必要があります。
      また、バージョン7.3以降のQuickTimeを使用したい場合は、「QuickTime7.4以降をどうしても使いたいです」を参照ください。
    • バージョン6.5.2〜7.2のQuickTimeはhttp://www.apple.com/jp/ftp-info/date.html から入手できます
    • Windows2000用の最終バージョンはQuickTime 7.1.6です。

関連ページ

 

初心者ガイダンス

  • 使い方

  • 「Setup.exe」か「3GP_Converter.exe」を起動する
    • 解凍して最初に起動するときに「3GP_Converter.exe」から起動すると、「Transcoding.iniエラー」と言うダイアログボックスが表示されますが、気にしないで「ok」をクリックして下さい。
  • これで、どちらから起動しても「変換君」設定ファイルセレクターが表示されているはずです。
  • 次に、「設定ファイルセレクター」の中から自分の機種に合いそうな設定ファイルを選択(無くても気にせず、表示されている設定をクリックする)して、「設定」と言うボタンをクリックすれば「携帯動画変換君」が起動します。
    • 自分の機種用の設定は自分で作るものなので、ここのWikiを参考にして「Transcoding_.ini」を自作するか、リンクの有るページからダウンロードして自分の機種に合うように修正を加えて「default_setting」フォルダの中に入れましょう。
  • 次に、小さな窓の横にある「▼」の印の付いたボタンをクリックして、変換したい設定を選択します。
  • 「ここにファイルをドラッグ&ドロップ」と書いてある下の窓の中に、ファイルをドラッグ&ドロップすれば変換が開始されます。
    • Vista/7ではドラッグ&ドロップが出来ないことが有るようですが、その時には「質問する前に」のページに行き「The Q&A!」を読みましょう。

携帯動画変換君の基礎構成

携帯動画変換君は、ポータブルデバイスに向けた動画ファイルのエンコードツールです。 ポータブルデバイスの音声・映像の再生エンジンに対して最適な設定をカスタマイズすることが出来ます。 「着うたを作れる」と勘違いされている方がいらっしゃいますが、実際は動画ファイルを着うたと同様のフォーマットに変換し、 ポータブルデバイスで再生するための細工をすることになります。   変換君の基礎構成は以下の通りです。

1. 3GP_Converter.exe  変換君本体です。入力された動画ファイルを各アプリケーションに受け渡します。  Transcoding.iniの設定に従い、変換を開始します。

2. 3GP_Converter_setup.exe  設定ファイルを選びます。Transcoding.iniに設定を書き出すことが出来ます。  各種設定はdefault_settingフォルダに収納されています。

3. ffmpeg.exe  エンコードエンジン本体です。入力された動画ファイルをデコード(圧縮動画を無圧縮の映像と音声に分解)し、  Transcoding.iniの設定に従いエンコード(データの再圧縮)を行います。  ffmpegはコマンドベースのフリーウェアで、libavocodec(フリーのコーデックパック)とLAME(フリーのMP3エンコーダ)  を同梱しています。ソースコードが公開されているため、自分でビルドすることも出来ます。  ffmpegはコマンドベースで動作するため、DOSコマンドを直接入力することで使用出来ます。  変換君では このコマンド入力を自動的に入力することができます。  変換君はffmpegに渡すコマンドをTranscoding.iniから拾います。従ってユーザがTranscoding.iniを編集することで、  ffmpegを自由に使うことができます。これをこのサイトでは「カスタマイズ」「設定」などと呼んでいます。

4. QT3GPPFlatten.exe  QuickTimeとの連携を行うアプリケーションです。エンコードが終了すると、動画ファイルをQuickTimeに通します。  著作権またはポータブルデバイスの再生エンジンの都合で、3gpや3g2ファイルの多くはこれをしないと端末で再生できません。  QuickTimeに渡すパラメータはcoreフォルダに収納されています。(QT_〜.ini)

5. ATOMChanger.exe  完成した動画ファイルのバイナリデータを書き換え、データ偽装します。ポータブルデバイスに搭載されている再生エンジンは  ある一定以上のファイルサイズ、データ量などを超えた動画ファイルは再生できない仕様になっています。  このデータ制限は動画ファイルのヘッダから読み取るため、これの偽装を行って再生エンジンの能力を引き出します。  ただし、再生エンジンのスペックを超えてしまった場合は当然ながら再生できません。  書き換えを行うためのパラメータはcoreフォルダに収納されています。(Camouflage_〜.ini)

6. MP4Box.exe  MP4フォーマットのヘッダファイル偽装を行います。

変換君の応用

変換君は柔軟性の高いソフトウェアであるため、外部のアプリケーションと連携して使用することが出来ます。 そのうち代表的なものは以下の通りです。

・AviSynth  AviSynthはコマンドベースのソフトウェアで、テキスト形式の.avsファイルからコマンドを読み取ることで、映像や音声の  ストリームをDirectShow(Windowsの動画・音声関係のAPI)を通じて取り扱うことが出来ます。  AviSynth単体ではストリームを行うことは出来ず、外部のソフトウェアに渡す役割をします。  変換君はffmpegでデコードを行いますが、AviSynthを使用することでDirectShowを使用してデコード出来ます。  DirectShowでデコードをする場合は、各種コーデックをPCにインストールする必要があります。

・mencoder  ffmpegと同様にフリーのコーデックを内蔵したコマンドベースのソフトウェアです。ffmpegとはコマンドが異なりますが、  変換君を使ってTranscoding.iniから設定を読み込み、エンコードを行うことが出来ます。  コーデックや使用方法は限られますが、ffmpegより高画質なエンコードができます。  また、mencoderはffmpegを内蔵しています。

・asfbin  asfbinはコマンドベースのソフトウェアで、WindowsのSDK(開発キット)の機能を使わずに設計されています。  ffmpegと連携することで、変換君でwmvやwmaフォーマットの動画をエンコードすることが出来ます。

・Nero DegitalAudio AACコーデック  DVDライティングソフト「Nero」で有名な株式会社Neroが開発・ライセンスを保有するAACコーデックを  変換君を使ってコマンドラインから利用することが出来ます。現在フリーで利用できます。  主にHE-AACのエンコードに使用されます。また、ffmpegに比べて高音質のAAC-LCをエンコード出来ます。

このサイトについて

このサイトでは、機種別に変換君をカスタマイズして使用するページが多数公開されています。これは、 既存のポータブルデバイスに搭載されている再生エンジンのスペックに応じた最適な設定を探求することに大きな目的があります。 また、変換君を応用するとffmpegのバッチツールとして外部アプリケーションとの非常に柔軟な連携が出来るため、 ffmpegのオプションと高画質動画の探求についても精力的な議論がされています。

このサイトはこれらの目的について有用な情報を掲載するナレッジベースとしてwikiを採用しています。 特に機種別の再生条件の報告や編集を歓迎しています。(トップページ)


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Last-modified: 2013-02-13 (水) 17:40:51 (4090d)